ウレタンクリアー使用手順と吹き方(後編)
どーもっ!アトリエ ピンクバレット の國光です。
ウレタンクリアー使用手順の後編です。
使う分のクリアーを作って手袋と防毒マスクを装着したらいよいよ吹き付けて行く訳ですが、まずはパーツに細かなホコリなんかが乗っている場合があるので塗料を出さずにエアーだけを吹きかけます。(大きなパーツの場合はエアーダスターでブローします)
その流れのまま1回目は軽く霧吹きします。これは塗料を馴染ませる(慣らす)意味と足付けの目的を兼ねて必ずおこなっています。
これをやらずにいきなりこってり行ってしまうと垂れやすくなったり縮みが発生する可能性が高くなります。
この作業をパーツ全てに対して一通りやったら続けて2回目を吹いて行きますが、2回目はある程度ツヤが出るくらいの量でコーティングして行きます。
プラモデルのパーツ程度の面積の物なら一通り吹いている間に最初の方のパーツはすでに馴染んである程度乾いた状態になってますので続けて3回目に行きます。
3回目は本吹きです。正直最初の2回は鼻歌でも歌いながら気軽に吹けますが3回目は本気状態に切り替えます。本気状態と書いてマジモードです。
クリアーは垂れる寸前が1番綺麗で強い塗膜となるので、そこを狙ってこってりとコーティングして行きます。
この段階で水転写式のデカール程度の厚みなら完全にクリアーの中に閉じ込めて段差すら残りません。
これで一応クリアーコーティングは完了です。
”一応”と言うのは、この後に手を加えるかどうかは場合によると言う事です。
『光沢仕上げ』の場合、すでにこの時点でテッカテカになりますが、更に鏡面にしたい場合はパーツ1個1個をコンパウンドで磨き倒します。
このケンプファーとグリムゲルデはコーティング後全く磨いてませんが、それでもここまでテカテカになります。
『艶消し仕上げ』の場合、自分は更に締めのひと吹きをやります。
3回目にこってりコーティングすると、100%のツヤ消しであっても若干ツヤが出てしまうので、最後に霧吹きでもコーティングでも無い微妙なひと吹きを加えて艶消し効果をアップさせています。
以上がウレタンでコーティングする時の流れになりますが、使う塗料や場合によっては違う吹き方をしますし、あくまでもこれは自分の吹き方であって必ずしもこれが完璧な方法だとは言えません。
ただ、ウレタンに限らずクリアー全般に言える事ですが、耐久性を含め作品の完成度を大きく左右する仕上げのコーティングは塗装において1番難しく1番神経を使う工程だと思いますし、特に重要視する必要があるポイントだと自分は考えています。
ではまた( ´ ▽ ` )ノ
エアブラシ&ガンプラの事はアトリエ ピンクバレットにお任せを(`_´)ゞ