各クリアー(トップコート)耐久テスト(4/11追記有り)

どーもっ!アトリエ ピンクバレット の國光です。

昨日言っていたクリアーの強度に関する比較検証をまとめましたので早速記事にしておきます。

まず最初に、自分の作品はカスタムペイントはもちろんの事ですが、プラモデルも全てクリアーコーティングに2液性ウレタンを使用しています。

そして以前から度々ウレタン最強と言ったりもして来ました。
実際完成した作品を撮影する時、強めにパーツ同士が干渉するような複雑なポーズをさせたりもしますが、塗装がめくれるような事は一切ありません。

自分は最初からずっとウレタンを使っているのでそれが当たり前だと認識していますが、言葉や文章で言われてもいまいちピンと来ない方も多いと思いますし、自分自身も他のクリアーとどれほど違いがあるのか知りたかったので一度比較検証をしてみた、というのが今回の流れとなります。

まずこちらの画像は以前グシオンを作った時に100均のプラスチックスプーンを塗装しておいた物です。

プラモデルの塗装工程と全く同じ流れで塗装した上で3本とも同じ回数クリアーを重ね吹きし、約1ヶ月乾燥させておきました。

とりあえずプラモデルを扱う際によくありがちな擦れに対する耐久性を調べる為にスプーンを擦り合わせてみました。

まずは水性のスプーンでラッカーをこすりつけてみたところ、数回で水性側のサフ層が出て来ました。この際ラッカー側はめくれてません。黒くなっているのは水性側のサフが付いたからです。

次は逆にラッカーのスプーンで水性をこすりつけましたがほぼ同じ回数で同じ結果となりました。

次にウレタンのスプーンでラッカーをこすりましたが、倍ほどこすってもビクともしません。

水性相手でも同じでした。

この時点での3本比較です。

次にこれ↓は精密ドライバーのマイナスを45度くらいの角度で軽めにこすりつけた結果です。

水性とラッカーは5回と耐えれず下地のサフまで行きましたが、ウレタンは10回以上こすっても表面が少し削れた程度でサフ層まで行く事はありませんでした。
(最後にウレタンがめくれるまで続けてみたところ、30回を超えた辺りでサフ層が出てきました)

次にパーツの合いがキツい時にラジオペンチで押し込む場合を想定してスプーンを3本ともラジペンで直に挟んで割と強い力を加えてみました。
(これは実際やる事があります。ただしウエスで保護した上で、ですが^ ^)
少し分かりにくいですが、斜めに入っているラインの1番上右側にある傷がその際に出来たキズです。

ウレタンにもラジペンの痕は付きますがクリアー層が傷付いただけでした。

次は溶剤に対する強さを調べる為、洗浄用の強いシンナーを染み込ませたウエスで拭いてみました。

ラッカーと水性が3回でクリアーとサフを溶かしてしまった事に対し、ウレタンは10回以上やっても全く問題ありませんでした。

今回は以上4つのパターンで検証してみましたが、ウレタンは全てのケースにほぼ耐えるという結果となりました。

ウレタンが強いのは最初から分かっていた事なので、敢えてウレタンだけ他の2つより力加減を強めに検証したんですが、それでもやはりウレタンの塗膜は圧倒的に強靭だという事が分かりました。

以前も書きましたが、デメリット(ある程度の設備が必要、管理が大変、使用が難しく手間がかかる、高価だという点)もありますが、やはりこの圧倒的強靭な保護膜はそれに見合うだけの価値があります。

強度に違いがあるのは分かっていた事ですが正直ここまで差があるとは思いませんでした。検証中思わず「すげぇな!ウレたん💕」と声に出してしまうくらい自分でも驚きましたw

ついでにこれ↓は紙コップに残ったつや消しウレたんが固まった物です。まだ完全硬化している訳では無いですが、プラスチック用の硬化剤を使っているのでここまで柔軟性があります。

もしブログをやっていなかったらこんな検証をする事も無かったと思いますし、ブログを書くというのは自分自身の勉強にもなっていいですね(^_−)−☆

4/11追記

あとこれもデメリット、と言うより1番注意しないといけない点なんですが、ウレタンは体にも悪いです。ラッカーなどの溶剤ももちろん良くはないですが、ウレタンの場合はそれ以上に悪いです。特に2液の場合は硬化剤がかなり有毒なので、毒がまんの実でも食べて無い限りちゃんとした防毒マスクを着用しないとマズいです。もちろん硬化してしまえば問題ありません。

ではまた( ´ ▽ ` )ノ
エアブラシ&ガンプラの事はアトリエ ピンクバレットにお任せを(`_´)ゞ

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