どーもっ!アトリエ ピンクバレット の國光です。

今日は昨日の続きで、素体を仮組みした段階での気になった点や感想なんかを書いて行きます。

A.T.K. GIRL 01【機甲少女《ARACHNE》アラクネ】

まず悪い点から。

とにかくこれが個人的に1番マイナスだと感じた事なんですが、ほぼ全てのパーツがアンダーゲートになってます(;´д`)

しかもゲートがゴツいんですよ💧
もうこれだけで自己中ランクの☆が1つ減るくらいのマイナスです。

このキットに限った事じゃないんですが、アンダーゲートってのは、組み立てを面倒にする事以外にいったい何の目的があるのか全く分かりません。

一応アンダーゲートにする目的というのが、「ゲート処理や塗装をしなくてもゲート跡が目立ちにくくなる」つまりは「素組み」でも綺麗に仕上がるというのがウリということになるんですが、アンダーゲートを多用するキットを綺麗に組み立てるには、良いニッパー、良く切れるナイフ、ヤスリなどが必須となります。

合わせ目の面にゲートのバリが残るので、それをナイフやヤスリで綺麗な面になるように整えないといけません。
バリが少しでも残ると合わせ目に隙間が出来るし、逆に削りすぎてもその部分だけヘコむので隙間が出来てしまいます。
つまりバリを処理しつつ、精密な面を作らないといけません。

これが非常に難しい上、素組みの場合綺麗に仕上がるどころか、余計に仕上がりを悪くする可能性の方が遥かに高いです。

それだけではなく、良く切れるナイフを使うという事は怪我をする危険も格段に上がります。
実際この《アラクネ》を組んでいて、デザインナイフで人差し指を少し刺してしまいました。
相変わらず寝て起きたら完全に治ってましたけどね。

そもそも素組み派の人っていうのは基本的にサクッと手軽に完成させたいライトモデラーの人が大半ですよね?

そんな素組み派の人たちが技術を追求したり余計な手間暇をかけてまで綺麗に完成させたいと思ってるんでしょうかね?
そう思う人は道具を揃えて合わせ目消しや塗装までしますよね?

素組みを楽しみたいと考えてプラモを作る人は例え多少ゲート跡が残るとしても、ニッパー1つで気軽に組めるキットの方がいいですよね?

それなりに良い道具も揃えているし、いろんなプラモの仮組み(素組み)を大量にしてきた人間から言わせてもらえば、アンダーゲートというモノは特殊なランナー(メッキやクリアーパーツなど)に使う以外はデメリットしかありません。

という事で、このキット(アンダーゲートが多用されてるキット)は無塗装派、素組み派の人には全くお勧めできません。

手首関節までアンダーゲートですよ(;´д`)

2つ目の悪い点なんですが、お腹と股関節周りの隙間がかなり気になるレベルで空いています。

構造としてはこんなふうになってます。

可動を意識し過ぎてこうなってしまったのか、女体の芸術性を理解できてないのか、その辺はちょっと分かりかねますが、女体にうるさい僕から言わせてもらえば、いくらメカ女体だとは言ってもこれはかなり残念なデキですね(;´д`)

胸もちょっと下がり過ぎてるし、脚のラインもなんか微妙やし、ひとことで言うと女体のしなやかさや柔らかさが感じられないんですよね。

女体にうるさい僕としては、女体のなんたるかを徹底的に研究し、女体の追求に命をかけて欲しいと思う所存でございます。(何回女体言うねんっ!)

それともう1つの悪い点なんですが、それはなんと言ってもやっぱ顔の再現度ですね。

キットの顔自体が悪いとは言いませんが、ボークスの『ブロッカーズ』やバンダイの『フミナパイセン』と同じく箱絵のコと全くの別人というのはいただけませんね。

もう少しこの絵を再現できたとしたら、それだけで満足度は全く違うものになると思うだけに残念です。

最近どこのメーカーもこぞって売り出している美少女プラモですが、今のところ僕が知る範囲でコトブキヤに対抗できる印刷技術を持っているメーカーは『グッドスマイルカンパニー』だけだと思います。

それだけ難しい技術だということなんでしょうけど、「人形は顔が命」というくらいですから、その技術の差はめちゃくちゃ大きいですよね。

それと昨日ヘアースタイルがイケてないって書いたと思うんですけど、それ以前に髪の造形が甘いというのも気になりました。

髪の毛も顔のクオリティに関わる大きな要素の1つなので、もう少し頑張って欲しいところです。

ここからは良いところを書いて行きます(^^)

まず説明書に関する事なんですが、個人的にはめっちゃ見やすいと思いました。

と言うのも、僕は腕や脚を組む時、いつも左右同時進行で組み立てるんですが、国産メーカーの説明書って左右それぞれ別工程として書かれているのに対して、アラクネの説明書は左右同じ工程として書かれています。

どういう事かもう少し詳しく書くと、例えば腕を組み立てる場合、国産メーカーは「右腕の工程」「左腕の工程」それぞれが別の工程と解釈されているので、右腕が完成してから左腕の工程に移るという流れになります。
これだと効率がすごく悪い上、ページが変わってしまったりして非常に見にくいんです。

ところがアラクネの場合、ちゃんと「腕の工程」として解釈されてるんですよ。
肩なら肩、上腕なら上腕、前腕なら前腕、と左右同時進行で書いてくれてるのでめっちゃ見やすくて効率的です。

要は「左右同時進行で組む事を前提として作られた説明書」という事ですね。

そしてもう1つ、国産の場合は背中側から見ている感覚で進行して行くのに対して、アラクネは正面から見ている感覚で進行して行きます。
つまり、国産の場合説明書通り組むと、自分の左手側にキットの左手が、自分の右手側にキットの右手が組み上がります。

僕は両利きですが、ニッパーなどの道具は基本右手で扱うので、多分右利きの人はほとんどがそうなると思います。

これは僕のように”考えずに感じる”タイプの人間ならめちゃめちゃ気持ち悪い感覚になるんですよ。

これって文章では上手く説明し辛いし、ちょっとややこしいんですけど、普通プラモデルやフィギュアを鑑賞する時って背中側じゃなくて正面から見ますよね?

要は鏡に映った自分を見てる状態です。

この時当然自分から向かって左側にプラモの右腕や右脚、自分から向かって右側にプラモの左腕や左脚がある事になりますよね?
だから自分から向かって左側にプラモの右腕が、右側に左腕が完成する状態の方が感覚的にしっくりくるんです。

あーややこしい(>_<)
理屈じゃなく感覚的なものって説明が難しいですね(^^;;

要は説明書に書いてある両腕両脚を組む順番が逆だという事ですね。

左→右じゃなくて右→左と組んで行く方が直感的に組みやすいという事です。

とにかく僕は国産メーカーの説明書よりアラクネの説明書の方が違和感なくスムーズに組めるんですよ。

それとこれも組み立てやすさに直結する事なんですが、ランナーのパーツ配置がとても効率的に配置してあります。

これも上手く説明するのが難しいんですが、シンメトリーのパーツを対角線上に配置したりする事なく、ちゃんと横に配置してくれていたり、それ以外にも国産のキットを組んでいてよく感じる「なんで?」というのが1つもありませんでした。

パーツの精度もかなり高いです。
合いが悪いとか、ユルいとかキツいとかって事は全く感じませんでした。
これは国産キットより優れてるように感じました。少なくとも同レベルです。
ただ、アンダーゲートばかりなので、パーツ合わせの手間はかかりますけどね💧

こういう所↓も何気に嬉しいポイントです。

あと、ハードポイントにカバーが付いているのもかなりポイントが高いです。

素体状態の時、背中や腰の3ミリ穴はかなり目立ちますからね。

これはいい加減に国産メーカーも気付いて欲しいと思います。

とりあえず今の段階で気付いた点はこれくらいですかね。

ここまで組むのにかかった時間は約1時間30分ほどでした。
他のキットに比べて1.5倍もかかった理由は、ほぼ全てがアンダーゲートだったからです。
アンダーゲートってのはそれほど厄介だということですね💧

素体の構造はFAガールとマシニーカをミックスさせたような感じです。
ところどころ見慣れたパーツが使われていますが、全く同じデータの金型で抜いて、全く同じ使い方をしてる訳ではありません。
独自に改良していたり、使い方を変えていたりと、いろいろ模索しているのが分かります。

世の中にある人工物のほとんどが何かの真似をする事から始まり、それを超える事によってより良いものが生まれるって事を考えると、このメーカーの今後には期待もできるし、楽しみでもあります。

確かこれって昔の日本人のお家芸でしたよね。

最後にこのキットの素体を仮組みした時点で感じた事をまとめると、美少女プラモの中ではまだまだコトブキヤとグッドスマイルカンパニーには及ばずって感じですが、良いものを作ろうとしている努力はビシバシと感じ取れるし、買い手の事を考えて作られているという事もよく分かる素晴らしいキットだと思います。

何度も言うように、アンダーゲートだけは最悪ですけどね(;´д`)

これをいつものようにただ真似をしてるだけだとしか思えないようじゃ、国産メーカーは知らないうちに足元をすくわれますよ。

ではまた( ´ ▽ ` )ノ
塗装&エアブラシ&プラモデルの事はアトリエ ピンクバレットにお任せを(`_´)ゞ