映画『ノウイング』感想(後半ネタバレ感想あり)
どーもっ!アトリエ ピンクバレット の國光です。
最近仮組みばっかやってるので、今日はちょっと映画のお話でも(^^)
前から観よう観ようと思って、なんかタイミングが合わなかった『ノウイング』という映画の感想です。
この『ノウイング』は2009年に上映された映画で、主演は「ニコラス・ケイジ」です。
今頃10年も前の映画の感想かよって感じなんですが、個人的にかなり良かったので今更ながら日記にしておこうと思います。
まずはネタバレ無しであらすじや感想を書いてから、下の方でネタバレ有りの感想に切り替えます。
ネタバレに切り替える前にまた注意書きをするので、まだ観てない人はそれ以降見ないようにして下さいね。
とりあえずはあらすじから…
〜宇宙物理学者ジョンの息子ケイレブが通う小学校で、50年前に埋められたタイムカプセルが掘り出され、当時の生徒たちが書いた未来予想図が在校生に配られる。ケイレブが手にした紙は全体が意味不明の数字の羅列で埋め尽くされていた。それに興味を抱いたジョンは、数列に意味があるのではないかと調べ始め、やがて過去に起きた大惨事の日付や犠牲者数と一致していることに気づくのだが…〜
というような内容なんですが、僕は実際に観るまでノウイングはよくある普通のパニック系の映画で、ジョンが数列(予言)の謎を解き、最終的に人類を救う的なストーリーだと考えていました。
それがまさかあんな壮大な話に進展して行くとは思いもしなかったですね。
人類の罪、人類の必要性、人類の起源というものまで考えさせられるような深いラストでした。
ただ、観る人が持つ知識によっては感想が全く異なる映画だと思います。
知的好奇心の少ない人が観た場合、おそらく後半の流れ(オチ)を「B級並み」の映画だと感じるでしょう。
ここから下は少しネタばれが含まれるので注意して下さい。
1998年の『ディープインパクト』と『アルマゲドン』のネタバレも含む内容なので、その2つを観てない人も注意して下さいね。
上にも書いたように、この映画を良かったと感じるか否かは後半〜ラストをどう観るかによって全く変わって来ると思うんですが、僕の場合は素晴らしい締めだったと感じました。
僕は1998年公開の『ディープインパクト』という映画がすごく好きなんですが、その数ヶ月後に公開された『アルマゲドン』はあまり好きじゃありません。
『アルマゲドン』は『ディープインパクト』をパクっ、もとい、アレンジして別の監督が作ったらこうなりました。と言ってもいいくらい『ディープインパクト』とほぼ同じ内容なんですが、ラストだけは全く違います。
その違いとは、「人類を救ってくれるヒーローがいる」のか、「ヒーローなんて都合のいい存在はいない」のかって事になるんですが、あからさまなご都合主義の綺麗事で完結する白人らしい思考が僕は好きじゃないんです。
もちろん全てそうだという訳ではないですよ。軸となる話の内容によってはご都合主義のハッピーエンドも大好物です。
ただただ寒気がするような綺麗事と、極端な白人主義のハッピーエンドが嫌いだというだけです。
人類の業というものを考えた場合、こういうディザスター&パニック系の映画で、世界規模で都合よく助かるのはどうかと思うんですよ。
そもそも宇宙規模の災害をたかが人間がどうにか出来るわけが無いじゃないですか(^^;
そういった意味で『ディープインパクト』やこの『ノウイング』はリアリティがあるんですよね。
ただ、全く救いが無いのもちょっと芸がないですよね。
『ディープインパクト』も『ノウイング』もちゃんと救いは用意されてるんですよ。
どちらもその終わらせ方、魅せ方がとても綺麗で上手いと僕は思います。
潔いと言うか、現実味のあるカッコ良さがあるんですよね。
だけど世間ではいかにも白人が考えそうな内容の『アルマゲドン』の方が圧倒的に知名度が高いです。ブルースウィルスが主演だという事も大きいんでしょうけど、たぶんそれの方が単純で分かりやすいからなんだと思います。
そこで突然質問なんですが、みなさんは人類ってどうやって出現したか分かりますか?
もしくは知りたいと思いますか?
全て偶然だなんて本気でそう思いますか?
それとも「神」などというまやかしが存在すると本気で思ってますか?
僕は宗教には興味無いし、神なんか馬鹿げたモノがいると本気で信じている人はちょっと信じられないんですが、この世界の創造主はいると思ってます。
旧約聖書もおおよそ史実、事実だと思ってます。
進化論が完全に覆され、今世界の科学者たちが大真面目に唱えている人類起源仮説が、
『地球外生命体の介入によって作られた』
『この世界はプログラムでできた仮想現実』
『今の人類こそがDNA操作やAIの1つの完成形』
などなど、まぁ大雑把に言ってしまうとそんな仮説です。
それらの仮説には根拠も証拠もあるんですが、今のところそれを証明する術がありません。
それでも「人間は全知全能の神が土から作った」などという、いかにも子供が考えそうな何の根拠も無い都合の良い適当な解釈や、全てはただの『偶然』からなる事象に過ぎないと考えるより、上にあげた仮説の方が全ての辻褄が合うしよっぽど現実味があると思います。
このまま行くとまた脱線して長くなってしまいそうなので、その辺の詳しい話は時間がある時にでも追い追い書きたいと思いますが、この『ノウイング』という映画はそんな事まで考えさせられるラストなんですよ。
この映画は学校や社会で教えられたことを真実だと思い込み、知的好奇心もほとんど無いような、いわゆる”普通”の考え方をしている人、または”普通”が1番と考えている人にとっては、おそらくB級並みの映画だと感じると思います。
逆に真実やいろんな可能性を知りたいと考える知的好奇心旺盛な人たちにとっては『1つの可能性』としてとても興味深い映画だと思いました。
前に【知的好奇心レベル】という記事で、「統計学で見た日本人の知的好奇心レベルは世界中でも最低レベル」ということを書きましたが、それを考えるとこの『ノウイング』は日本人受けしない映画かも分かりませんね。
勘違いしないでもらいたいのは、別に知的好奇心が少ないことをおかしいだとか悪いことだとか言いたい訳ではありません。日本の教育方針からすればむしろそれが普通だと思いますから。
ただ、映画や小説、マンガやアニメなんかを創る人達は基本的に知的好奇心旺盛な人達が多いので、観る側がそれに置いて行かれるのはちょっともったいないとは思います。
最後に、やっぱ「ニコラスケイジ」は本当に良い表情をしますねー(^^)
以上が『ノウイング』を観た僕の感想でした。
ではまた( ´ ▽ ` )ノ
塗装&エアブラシ&ガンプラの事はアトリエ ピンクバレットにお任せを(`_´)ゞ